

【1】秋の館山・沖ノ島が“甲殻類天国”と呼ばれる理由
千葉県館山市の沖ノ島周辺は、秋になると水温・透明度ともに安定し、生物たちが最も活発になる季節です。
この時期、ボートポイントの沈船(水雷艇)や黒根は“甲殻類天国”とも呼ばれ、エビやカニ、ヤドカリなど多彩な甲殻類が岩の隙間やソフトコーラルの中で見られます。
マクロ派・フォト派ダイバーにとって、秋の沖ノ島は一年で最も被写体に恵まれたシーズン。
とくにアカホシカクレエビやオルトマンワラエビなど、繊細で美しい姿を撮影できることで人気を集めています。
【2】千葉県館山市・沖ノ島エリアのボートポイント概要
館山市の沖ノ島は、関東近郊からアクセスしやすい立地にあり、東京や神奈川からも日帰りで潜れるダイビングスポットとして知られています。
港からボートで約5分ほどの場所に複数のポイントがあり、代表的なのが「沖ノ島沈船(水雷艇)」と「黒根」。
どちらも地形や環境が豊かで、甲殻類をはじめ多種多様な生物が生息しています。
秋は透明度が高く、海中に差し込む光もやわらかいため、マクロ撮影に最適なコンディションが整います。
【3】沈船(水雷艇)で出会える甲殻類の世界
沖ノ島の沈船(水雷艇)は、水深18〜25mほどの場所に沈む歴史的なポイント。
船体の外壁にはソフトコーラルが咲き誇り、その中や周囲にはエビ・カニ・ヤドカリなどの甲殻類が数多く生息しています。
代表的なのはアカホシカクレエビ。イソギンチャクやソフトコーラルの上で透明な体を揺らしながら暮らす姿は、まるで宝石のよう。
また、オルトマンワラエビはムチカラマツなどに脚を絡ませながら優雅に佇み、その独特なシルエットがフォト派に人気の被写体です。
沈船の陰にはオトヒメエビ、イソギンチャクモエビなども見られ、ライトを当てるたびに新しい発見があるポイントです。
【4】黒根ポイントでの甲殻類ウォッチング
黒根は岩礁と砂地が交わるエリアで、甲殻類観察には最高の環境が整っています。
岩の隙間にはオトヒメエビやヒメイソギンチャクエビ、そしてアカホシカクレエビがペアで棲む光景も。
ムチカラマツの枝をじっと見つめれば、オルトマンワラエビやコマチコシオリエビが見つかることも多く、被写体探しに飽きることがありません。
さらに秋の黒根では、マクロだけでなく、ワイド派も楽しめるダイナミックな魚群も同時に観察できます。
まさに「マクロとワイドが融合するポイント」として、秋の黒根は館山エリアでも屈指の人気を誇ります。
【5】秋の海況と透明度データ
秋の館山は年間で最も海況が安定し、透明度が高い時期です。
水温は20〜23℃前後、視界は15〜25mほど。10月〜11月は光の角度も低く、沈船や黒根のソフトコーラルが幻想的に輝きます。
北東の風が吹く日もありますが、沖ノ島のボートポイントは風の影響を受けにくいため、安定したコンディションで潜ることができます。
秋は甲殻類だけでなく、アカオビハナダイやケラマハナダイなどの群れも増え、撮影意欲をかき立てる季節です。
【6】フォト派ダイバーにおすすめの撮影テクニック
甲殻類を撮影する際は、ライトとストロボの角度が決め手です。
エビ類は半透明の体を持つため、強いストロボを正面から当てると白飛びしやすくなります。
斜め下から柔らかく光を当てることで、アカホシカクレエビの赤い斑点や、オルトマンワラエビの脚のラインを美しく引き立てることができます。
沈船内部の暗いエリアでは赤系フィルターを使うと、自然な色味での撮影が可能。
マリンスノーのガイドは撮影サポートにも定評があり、カメラ初心者にも丁寧に設定や構図のアドバイスを行っています。
【7】甲殻類観察のコツと生態の魅力
沖ノ島の甲殻類は、昼間でもじっと動かずにいる種類が多いため、ライトで照らしながらゆっくり観察するのがおすすめです。
アカホシカクレエビは宿主となるイソギンチャクやサンゴの近くをよく見て探すと見つけやすく、ペアで行動していることもあります。
オルトマンワラエビはムチカラマツやトサカの枝に細長い脚を絡めて擬態しているため、焦点を合わせると美しいバランスが撮れます。
その繊細な姿を撮影することで、自然の造形美を実感できるでしょう。
【8】初心者でも安心のボートファンダイブ
沖ノ島ダイビングサービスマリンスノーのボートダイビングは、少人数制・安全第一。
港から出航して約5分でポイントに到着するため、船酔いの心配が少なく、初心者にも優しい環境です。
インストラクターが潜降・浮上・中性浮力などの基本を丁寧にフォローし、ブランクダイバーやマクロ撮影初心者も安心して参加できます。
水中ガイドは甲殻類の隠れ家を熟知しており、被写体の紹介や観察のコツもわかりやすく案内してくれます。
【9】ワイド派にもおすすめの秋の沖ノ島
マクロ生物が主役の秋の沖ノ島ですが、ワイド派も満足できる景観が広がります。
沈船の甲板にはアカオビハナダイやケラマハナダイが群れを成し、光のカーテンの中を優雅に泳ぐ姿が幻想的。
黒根ではコロダイやイサキの群れ、そしてソフトコーラルの群生が広がり、マクロとワイド両方を同時に楽しめる贅沢な環境です。
甲殻類を探しながら広角レンズで構図を取れば、まるで「小さな命と大きな海の共演」を描くような写真が撮影できます。
【10】館山の自然とアフターダイブの過ごし方
ダイビング後は、館山市内で地元グルメや観光も楽しめます。
新鮮な魚介を使った寿司や海鮮丼、館山港近くのカフェなど、海の余韻を感じられるスポットが多数。
また、「たぶん世界一小さいチョコレート工場 館山スイーツセンター店」など、女性ダイバーにも人気のスイーツ店もおすすめです。
夕方には夕日桟橋からのサンセットを眺めながら、充実した一日の締めくくりを過ごせます。
【11】環境保全と安全への取り組み
マリンスノーでは「海を守るダイビング」をテーマに、甲殻類やサンゴなどデリケートな生物を保護するガイドスタイルを実践しています。
生物への接触を避け、観察時の中性浮力を重視することで、自然環境への影響を最小限に抑えています。
また、海底清掃やゴミ回収活動にも積極的に参加し、地域の海を次世代へ残す取り組みを続けています。
安全面ではAEDや酸素キットを常備し、スタッフ全員が応急対応の訓練を受けているため、安心してダイビングを楽しむことができます。
【12】ご予約・お問い合わせ
沖ノ島沈船(水雷艇)や黒根でのボートファンダイブは、事前予約制です。
少人数制のため、週末や連休は早めのご予約がおすすめです。
最新の海況・スケジュール・空き情報は、「沖ノ島ダイビングサービスマリンスノー」公式サイトで随時更新中。
千葉県館山市・沖ノ島で、この秋限定の“甲殻類天国”をぜひ体験してください。
【13】まとめ
秋の千葉県館山市・沖ノ島は、アカホシカクレエビやオルトマンワラエビをはじめ、多彩な甲殻類たちが生き生きと活動する“マクロの楽園”。
沈船(水雷艇)や黒根では、ワイド派も楽しめる美しい光と群れの演出が広がります。
初心者から上級者まで、誰もが安心して楽しめるマリンスノーのボートファンダイブで、秋の沖ノ島の海を満喫してください。
小さな命に出会う感動と、光あふれる秋の海の世界が、あなたを待っています。
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* 2025/11/21 おかぴー店長の気まぐれ日記 *
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